福岡市交通局4000系電車
福岡市交通局4000系電車 | |
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福岡市交通局4000系電車 | |
基本情報 | |
運用者 | 福岡市交通局 |
製造所 | 川崎車両 |
製造年 | 2024年 - |
製造初年 | 2024年 |
製造数 | 18編成108両(予定) |
運用開始 | 2024年秋頃 |
投入先 | JR九州筑肥線,空港線・箱崎線 |
主要諸元 | |
編成 | 6両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
電気方式 | 直流1500V |
保安装置 | ATC・ATO(地下鉄線内)、ATS-SK(JR筑肥線内) |
福岡市交通局4000系電車(ふくおかしこうつうきょく4000けいでんしゃ)は、福岡市交通局(福岡市地下鉄)の通勤形電車。
概要[編集]
1981年(昭和51年)の福岡市地下鉄開業以来(当時は1号線)、1000系およびそのリニューアル車である1000N系が使用されてきたが、製造より40年を迎えることから、後継車両を導入することとされた[1]。のちに形式が「4000系」となることが発表された[2]。
1000N系の老朽化に伴う置き換え用として導入され、2024年度から2027年度にかけて1000N系と同数の6両編成18本(108両)が導入される予定である。製造は川崎車両が全車を担当する[1]。
2024年(令和6年)4月24日に最初の編成が川崎車両より甲種輸送され、姪浜車両基地へ搬入された[3]。
本形式は1992年(平成4年)に登場した2000系以来、空港線・箱崎線用の車両としては32年ぶりの新型車両となる。
車両概説[編集]
車体[編集]
車体配色は既存の1000N系・2000N系に準じたブルーのラインを継承しつつ、「空の玄関口」となる福岡空港と希望の未来をイメージしたスカイブルーのラインを新たに車体中央部へ配したものとした[2]。
内装[編集]
座席は既存車同様のロングシートとしたが、1人あたりの座席幅を国内最大の 480 mm として快適性を向上させた[2]。袖仕切りや荷棚などにガラスを用いることで明るさと広さを感じさせる空間としている[2]。
福岡空港寄り先頭車となる6号車には「フリースペース」を設ける。これは子供連れや車椅子・ベビーカー利用者およびキャリーバッグなどの大きな荷物を抱える利用者に配慮したもので、大型の荷物置き場や子供でも車窓を楽しめるよう、大型の窓を設置する。また、保護者などが2方向から腰掛けられる座席を配している[2]。
全車両に優先席を設ける。このスぺ-スに設ける座席は、通常の座席よりも 60 mm 高くすることで、立ち座りのしやすさに配慮するほか、仕切りとなるひじ掛けを設置する。また、優先席の向かいには介助者が休憩できるヒップスペースを設ける[2]。
車内案内表示装置は3画面の液晶ディスプレイ式となり、うち2画面を路線図や次駅等の案内用、残り1画面をニュースや広告用として用いる[2]。
車内防犯対策として、各車両に防犯カメラを4台ずつ設置する。映像は乗務員のほか、交通局の職員がリアルタイムで監視できるものとし、迅速な状況把握を行えるものとしている[2]。
機器類[編集]
主電動機に営業列車への本格導入としては世界初となる同期リラクタンスモーターを採用した[2]。既存車両のかご形三相誘導電動機と比較してさらに高効率となっており、使用電力量は約 20% の削減を見込んでいる[2]。
台車はリンク式片軸操舵台車とし、曲線部通過時の走行安定性の向上、および走行音の軽減を図っている[2]。
また、運行中の車両を遠隔監視できるものとして車両情報監視システムを導入する。これにより、車両故障などの運行障害が生じた場合に迅速な対応ができるものとしている[2]。
運用[編集]
2024年4月24日に前述の通り最初の編成が搬入され[3]、同年5月20日より試運転が開始された[4]。営業運転開始は同年秋頃を予定している[2]。
脚注[編集]
- ^ a b 『福岡市交通局向け地下鉄車両を受注』(プレスリリース)川崎重工業、2022年2月7日。 オリジナルの2022年2月7日時点におけるアーカイブ 。2024年6月4日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 『地下鉄空港線・箱崎線 新しい車両が決定しました!!』(PDF)(プレスリリース)福岡市交通局、2023年11月30日 。2024年6月4日閲覧。
- ^ a b “福岡市交4000系が甲種輸送される”. 鉄道ファン (交友社). (2024年4月25日) 2024年6月4日閲覧。
- ^ @Chikamaru_info (2024年5月20日). "【4000系の試運転を実施】". X(旧Twitter)より2024年6月4日閲覧。