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ジョフレック・ディアス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョフレック・ディアス
Yofrec Diaz
横浜DeNAベイスターズ #93
2024年6月5日 横須賀スタジアムにて撮影
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
生年月日 (1999-06-10) 1999年6月10日(24歳)
身長
体重
191 cm
93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2020年
初出場 2024年6月8日
年俸 660万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

ジョフレック・ディアスYofrec Diaz1999年6月10日 - )は、ベネズエラ出身のプロ野球選手投手)。左投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。

経歴[編集]

DeNA時代[編集]

ドミニカ共和国で行われたトライアウトに合格、進藤達哉編成部長が直接視察し獲得に至った[2]。2019年11月20日にNPB球団の横浜DeNAベイスターズと育成契約した[3]

背番号は109で、同じく育成契約選手として入団した内野手のフランディー・デラロサと共に、2020年1月28日、球団事務所にて入団会見を行い、ディアスは「オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ」と覚えたての日本語を披露した[4][5][注 1]

2020年は、6月18日に田中健二朗以外の育成選手とともにBCリーグ神奈川フューチャードリームスへの派遣が両球団から発表された[7][8]イースタン・リーグ公式戦には13試合に登板し、1勝2敗、防御率7.90だった。

2021年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が4月3日に遅れた[9]。5月14日にスターリン・コルデロ、フランディー・デラロサとともにBCリーグ神奈川フューチャードリームスへの派遣が発表された[10]。イースタン・リーグ公式戦には8試合に登板し、2勝1敗、防御率2.37だった。

2022年は1月8日に来日するも、成田空港でのPCR検査で無症状ながら陽性反応が出たため、政府指定施設で隔離処置を受けた[11]。春季キャンプでは登板していたが、4月11日、横浜市内の病院で左肘の内側側副靱帯再建手術を行ったことを球団が発表した[12]。同シーズン中はファームを含めたチームの公式戦では一度も登板せず、シーズン終了後に規定により自由契約となったが[13]、11月29日に再契約を結んだ[14]

2023年は、8月18日のイースタン・リーグの東北楽天ゴールデンイーグルス戦で復帰登板を果たし、5試合に登板した[15]。11月5日に帰国し、オフシーズンはベネズエラのウィンターリーグに参戦[16]。11月19日に前年と同様、再契約を結んだ[17]。推定年俸は660万円[1]

2024年はイースタン・リーグで14試合に登板し、0勝1敗1セーブ、防御率3.29の成績を挙げると、一軍の投手陣に故障や不調が続出している事情もあり、6月8日に堀岡隼人とともに支配下契約を結び[18]、即日一軍に合流した[19]。背番号は93に変更となった[20]。同日の福岡ソフトバンクホークス戦(横浜スタジアム)で、勝ち越された直後の9回表、一死一・二塁の場面で一軍初登板し、走者を返さずに抑えた[21]。なお、新しい背番号のユニフォームが間に合わず、3桁の背番号での登板となった[21]

選手としての特徴[編集]

分厚い胸板が特徴的で筋肉質な体を持ち、最速154km/hのストレートが武器。ベネズエラで剛速球を意味する「ラ・ピエドラ(石)」と呼ばれることを熱望している[22]変化球カーブチェンジアップスライダーシンカーを投げる[5]

人物[編集]

2023年までのチームメイトであり、同郷のエドウィン・エスコバーを兄弟のように慕っている。支配下登録された際には、エスコバーから通話で激励されたと会見で語っている[23]

詳細情報[編集]

独立リーグでの投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2020 神奈川 19 2 0 0 0 0 1 0 0 .000 90 20.2 10 0 21 - 0 23 0 1 6 5 2.18 1.50
2021 4 2 0 0 0 0 0 0 0 .000 35 7.1 8 1 7 - 0 8 1 2 5 5 6.14 2.05
通算:2年 23 4 0 0 0 0 1 0 0 .000 125 28.0 18 1 28 - 0 31 1 3 11 10 3.21 1.64

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 109(2020年 - 2024年6月7日)
  • 49(2020年 - 2021年) ※神奈川フューチャードリームスでの背番号
  • 93(2024年6月8日 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この日本語は2019年エドウィン・エスコバーお立ち台で言った決め台詞である[6]

出典[編集]

  1. ^ a b 【DeNA】2024年 年俸一覧」『スポーツ報知』。2024年2月25日閲覧
  2. ^ DeNA新育成外国人 デラロサ、ディアスを獲得」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2019年11月20日。2020年3月6日閲覧
  3. ^ ジョフレック・ディアス選手 獲得のお知らせ」横浜DeNAベイスターズ、2019年11月20日。2020年3月6日閲覧
  4. ^ 鈴木正章「DeNA新外国人左腕は石「ダマッテ、ナゲルダケ」」『日刊スポーツ』日刊スポーツ新聞社、2020年1月28日。2020年3月6日閲覧
  5. ^ a b 洗川雄司DeNA育成・デラロサ、ディアスが入団会見 ディアス「オトコハ、ダマッテ、ナゲルダケ」」『BASEBALL KING』2020年1月28日。2020年3月6日閲覧
  6. ^ DeNA育成助っ人が入団会見 デラロサ「優勝が目標」 ディアス「ヨコハマ、ダイスキ」」『Sponichi Annex』スポーツニッポン新聞社、2020年1月28日。2020年3月9日閲覧
  7. ^ 横浜DeNAベイスターズから選手派遣について」神奈川フューチャードリームス、2020年6月18日。2020年6月18日閲覧
  8. ^ 4選手の神奈川フューチャードリームス派遣について」横浜DeNAベイスターズ、2020年6月18日。2020年6月18日閲覧
  9. ^ DeNAエスコバーと育成外国人2選手来日 隔離後に合流へ」『カナロコ by 神奈川新聞』2021年4月5日。2022年2月21日閲覧
  10. ^ DeNA、育成外国人ディアス、コルデロ、デラロサをBC・神奈川に派遣」『日刊スポーツ』2021年5月14日。2022年2月21日閲覧
  11. ^ DeNA・ディアスがPCR検査で陽性反応 現在は政府指定施設で隔離処置」『スポニチ Sponichi Annex』2022年1月9日。2022年2月21日閲覧
  12. ^ 【DeNA】育成左腕ディアス、左肘内側側副靱帯の再建手術行い無事終了 今季復帰は絶望的」『日刊スポーツ』2022年4月11日。2022年5月17日閲覧
  13. ^ 2022年度 自由契約選手(育成選手)」『日本野球機構』2022年10月31日。2022年12月6日閲覧
  14. ^ 2023年シーズン 契約選手について」『横浜DeNAベイスターズ』2022年11月29日。2022年12月6日閲覧
  15. ^ DeNA、ディアスが帰国 育成4年目 イースタンで5試合登板」『カナロコ by 神奈川新聞』2023年11月5日。2023年11月30日閲覧
  16. ^ Liga Venezolana de Béisbol Profesional」『LVBP.COM』(スペイン語)。2023年11月30日閲覧
  17. ^ 2024年シーズン 契約選手について」『横浜DeNAベイスターズ』2023年11月19日。2023年11月30日閲覧
  18. ^ 【DeNA】堀岡隼人&ディアスの2投手を支配下登録 けが人続出の緊急事態にSNSでは「ベイを救ってくれ!」」『日テレNEWS NNN』2024年6月8日。2024年6月8日閲覧
  19. ^ 巨人がオコエ瑠偉を抹消 DeNAは支配下登録の堀岡&ディアスを1軍へ…8日の公示」『Full-Count』2024年6月8日。2024年6月8日閲覧
  20. ^ ジョフレック・ディアス選手、堀岡隼人選手 支配下選手として契約」『横浜DeNAベイスターズ オフィシャルホームページ』2024年6月8日。2024年6月8日閲覧
  21. ^ a b c d 【DeNA】“ディアス劇場”開演 支配下即プロ初登板で無失点 派手なガッツポーズで観客あおる」『日刊スポーツ』2024年6月8日。2024年6月8日閲覧
  22. ^ 109 ジョフレック・ディアス(投手) 横浜DeNA 選手名鑑」『カナロコ by 神奈川新聞』2020年6月3日。2022年2月21日閲覧
  23. ^ DeNA、剛球右腕と外国人左腕が支配下登録で決意!堀岡隼人「全力で腕を振って投げていきます」、ディアス「自分のピッチングを見せるだけ」」『BASEBALL KING』2024年6月8日。2024年6月8日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]