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アニメ版星のカービィの用語一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
星のカービィシリーズ > 星のカービィ (アニメ) > アニメ版星のカービィの用語一覧

アニメ版星のカービィの用語一覧では、アニメ版『星のカービィ』に登場するアイテム、メカ、地名等の用語を解説する。

劇中に登場するアイテムのうち、エスカルゴンの発明品はドクター・エスカルゴン#エスカルゴンの発明品の項を参照。

機械[編集]

デリバリーシステム
ホーリーナイトメア社から転送されてくる魔獣を受け取る為のシステム。さまざまな星に設置されており、それぞれの客の家に設置されている。ナイトメアの本社とポップスタープププランド)は900光年離れているが、魔獣の転送に要する時間はわずか20秒ほど。基本的には玉座のスイッチでカスタマーサービスを呼び出して魔獣や商品を注文する形だが、緊急事態の際にはデデデ城内に設置されている公衆電話からも注文する事が可能(第34話)。
デデデが悪巧みを実行する際や、何らかの報復を考えた時には頻繁に起動させられる。時には何でも屋感覚で食材を取り寄せ、処分に困ったゴミをナイトメア社に押し付けるなど、本来の用途から外れた使い方をされる事がままある。
便利グッズ
洗濯機、掃除機、扇風機など、現実の家電と同じ製品。
第28話で登場。デデデが住民達に「便利グッズを生産するための工場」などと説明して働かせ、給料代わりとして支給された。しかし、工場のベルトコンベア上の部品と比べても明らかに小さく、その実体はアイスドラゴンロボの組み立て工場である事実を隠すために始めから用意されたものであった。
全自動食事ロボット
作業中も自動で食事を食べさせてくれる機械。第28話で住民を休まず酷使させる一環で投入された。テーブルの上にトウモロコシやスープを入れた皿が乗せられており、自動制御のマジックアームで勝手に食べさせてくれる。
クロスガン
第60話に登場した少女シリカの武器。マシンガン(海外版では発砲時の効果音が差し替えられ、光線銃を思わせるソフトな印象に変わった)・バズーカ・ナイフ・カギ縄・火炎放射器と5つの武器に変形する事が出来る多機能の武器である。
並の敵は軽々と蹴散らせるポテンシャルを誇るものの、強大な戦闘能力を誇るキリサキンには有効打を与えるに至らなかった。

乗り物[編集]

ワープスター
カービィが空を素早く移動するための星型の乗り物。初めはカービィの宇宙船の中の小箱に収納されており、後にフームの手でカブーの中の台座にはめ込まれた。アイテムという概念から、キャラクターからは「物」として扱われる一方、カービィだけは「人」の様に接する場面がある。
普段は小さいが、カービィが乗れるサイズにもなり、カブーの口からカービィの方に飛んでいく。デスタライヤーの執拗な追撃によって一部分を破壊されたことがある。この時はカブーの力によって復元された。
第1話ではカービィが危機的状態になると変色し、同時にカービィの体のピンク色も変色した。また、カービィが乗る星型のワープスターの他にもデビルスター、ウイングスターなどがあり、星の戦士たちが乗っていた。
円盤兵器デスタライヤー
第96話から最終回の第100話にかけて連続登場した、ナイトメア社が所持する巨大円盤。ププビレッジを完全に覆い尽くすほどの大きさがあり(推定直径3キロメートル)、デデデ城よりはるかに大きい。コックカワサキからはその形状を「中華鍋」と称されている。
宇宙航行が可能。武装には、機体中央から発射され対地攻撃に使用されるミサイル、機体前部に配されたレーザーなどがある。ミサイルの弾頭は直径約20センチメートル(カービィと同程度)であるが、一発でデデデ城の壁を吹き飛ばすほどの高火力、弾速が速い、かつ追尾能力を持つなど、攻撃性能は高い。また膨大な数が内蔵されており、戦闘中も随時生産されている。これをカービィが吸い込むとクラッシュをコピー可能。機体前部から放たれる青色のレーザーは主に宇宙空間での戦闘に使用される。威力は同機を一撃でねじ伏せる程度だが、シールドを打ち破るには数が必要。
初登場の第96話でデデデ城を陥落させ、第98話では5機編隊でププビレッジに徹底的な爆撃を加え、壊滅状態にまで追いつめた。しかし宇宙戦艦ハルバードの砲撃で逆襲された。第99話ではナイトメア大要塞周辺を数千機ものデスタライヤーで守りを固め、物量作戦でハルバードを迎撃しようとするも、要塞に潜伏したナックルジョー達の妨害で数機が乗っ取られ、ハルバードの要塞侵入を許してしまう。最終的にほぼ全ての機体が、要塞の爆発を待たずに全滅した。
なお、『カービィのエアライド』の「シティトライアル」では本機に似た巨大円盤が登場している。
ノソトロモ号[1]
第33話に登場した、円盤型の巨大宇宙船。宇宙からやって来たゴミ回収業者の所有物である。
円盤中央にゴミを投棄するための排出口が設けられている。ゴミを回収する際は円盤下部から巨大な箒とチリ取りを取り出し、円盤に持ち運ぶ。
第81話でもカスタマーの回想に同じ用途の宇宙船が登場するが、こちらは円盤ではなくダンプカーのような形状をしている。
宇宙戦艦ハルバード
宇宙航行、長距離ワープを可能とする巨大戦艦。メタナイト卿がナイトメア社との決戦に備え、銀河戦士団の残した設計図を元にデデデ城の地下で密かに建造していた。なお、建造費は国家予算の横領によって賄っている。
デスタライヤー程巨大ではないが、デデデ城よりも大きい。重力波干渉砲という光学兵器でターゲットを破壊する他、敵の攻撃を防ぐシールドを展開、あるいは強化することが出来る。カスタマーは一目見ただけでハルバードと理解し、強い警戒心を抱いていた。
第98話で登場し、ププビレッジを焦土に変えたデスタライヤー編隊を一蹴した。そのままナイトメア要塞に向かうが、第100話では要塞内で敵の攻撃から避難しようとしたハルバードをデスタライヤー3機が奇襲。メタナイト卿達がハルバードから避難した後、デスタライヤー達を道連れにして爆発した。
初出は『星のカービィ スーパーデラックス』の「メタナイトの逆襲」だが設定は全く異なる。
デデデカー
第35話で、プププランド初のレースグランプリを開催すると宣言したデデデがナイトメア社に注文した特注車。超高性能ターボエンジンを搭載し、最高速、加速など各能力がグランプリにエントリーされた車の中でダントツに高く、車体(特にボンネット)が前後に長い。見た目が黄金に輝き豪華に見えるだけでなく中には様々なオプション、兵器(マジックハンド、ロケットランチャー、放水、まきびし、催涙ガス、オイル流し、電動ノコギリ、爆弾、ハンマー、機関銃などほか多数)が詰め込まれている。
この話の後編となる第36話で存分にその力を生かし他の選手(特にカービィ)を散々妨害したが、最後でホイールカービィによって逆転勝ちされ、大破する。しかし以降の話にもほとんど毎回登場し、場合によっては何らかのアクシデントで致命的なダメージを負って爆発した。殆どはエスカルゴンが運転するが、35話、38話、55話、91話ではデデデ、65話ではメタナイト、74話、88話ではワドルドゥ隊長、95話ではカービィが運転したこともある。
原始力潜水艦ノーチラカス号
第71話で登場した子クジラの背中に、粗大ゴミで作った船橋を乗せて潜水艦としたもの。魚雷を搭載。
宇宙艇
第1話でカービィが乗っていた乗り物は黄色く星の形をしている。カービィが魔獣オクタコンを倒した後、これに乗って再び旅立とうとしたが、離陸直後にデデデ大王の策略で爆破される。その後長らく所在が不明だったが、第35話・第36話で城の地下に保管されていたことが分かり、メタナイト卿によってレース用に改造される。メタナイト卿もこれと同じ宇宙艇(カービィのとは違い色は青)を所持していたが、レースの練習用にとカービィに操縦テストをさせた結果、彼の操縦ミスで大破する。
カービィの宇宙艇は陸、空、宇宙すべてを移動でき、燃料として宇宙に満ちる謎の物質"エーテル"を利用しているため燃料の補充は不要である。

薬品[編集]

ギジラエキス
第34話に登場した粉末の薬品。これを料理にかけて食べると何でも美味しく感じる。しかし原材料は幻覚作用のあるキノコであり、瓶ごと誤って飲み込んだカービィは周りの人が食べ物に見える幻覚に陥った。
本来はオオサカが未熟な弟子のカワサキを案じて持参したものである。プレゼントとして隠し持っていたが、事情を知らないフーム達がインチキのタネだと早合点し、結果的にはオオサカに汚名を着せる原因となった。
ボルケーノン
第66話で登場したナイトメア社製の滋養強壮ドリンク。火山にも効果があり、寒冷化により休火山となっていたギラウェア火山にカービィがボルケーノンを入れた事により噴火した。
パワップD/パワダウンE
第80話で登場した栄養ドリンク。パワップDは飲んだ人を精力増強にするが、リバウンド効果も大きい。パワダウンEは飲んだ人を精力減退させる。ボトルには食品安全省認可のマークが付けられていない。
元々、カスタマーが商談の合間に飲用していたものを、珍しいもの好きのデデデが目をつけダウンロードに至ったが、最初に村人を実験台にしてパワップDの効果と安全性を確かめてから飲用した。だが原液をそのまま飲んだことで暴走状態に陥り、部下を巻き込んで夜通し暴れまわる結果になった。辟易したエスカルゴンはパワダウンEに頼り、ワドルディ達と結託して自販機の中身も全てパワダウンEにすり替え、エキサイトする民衆とデデデの無気力化を図った。一方でカスタマーはこの騒動に便乗し、カービィもドリンクの効果で弱った頃合だと判断して独断で魔獣を送り込み、始末を企てた。
コッカギン
パワップDに含まれている、あらゆる欲に駆られる猛毒の興奮剤。

小物[編集]

魔獣カタログ
ホーリーナイトメア社が無償配布する魔獣のカタログ。デデデ大王が愛読しているカタログ本である。
スターロッド
先端に小さな星の付いた杖。初出はゲーム版の『星のカービィ 夢の泉の物語』であり、同作においてもナイトメアを倒すのに用いた。ゲーム版の説明はカービィの項目を参照。
カービィが第100話(最終回)でナイトメアとの直接対決の時に使った。ナイトメアの能力でカービィの夢の中に連れ込まれたフームが持っていたワープスターを、カービィが吸い込み、コピーしたときに持っていた。ナイトメアはこのロッドから繰り出される多くの星型弾に包み込まれて倒された。
デデン
プププランドで使用されている通貨硬貨は銅色の10デデン硬貨や銀色と金色の硬貨、紙幣では10デデン紙幣と100デデン紙幣が存在している。紙幣にはデデデの肖像が印刷されている。ナイトメア社に対する支払いもこの通貨が使われている。
プププタイムス
第37話で、デデデの目論みで濡れ衣を着せられたカービィの無実を証明するためにフームが発行した新聞。内容は全てデデデによる犯罪捏造を暴露したもので、住民達はこれによってチャンネルDDDで流れる嘘のカービィ犯罪報道を信用しなくなった。
デデデミラー
プププタイムスに対抗してデデデが発行した新聞で朝昼晩三回も届く。記事は全てデデデのプロパガンダで広告が多い。最終的には全てカービィによってデデデの元に吐き戻されたが、それら全てはデリバリーシステムによってホーリーナイトメア社に勝手に送られた。そのせいでカスタマーサービスは散々な目に遭った。
宇宙遥かな旅 遥かな味
第11話に名前のみ登場した料理評論本。著者はコックオオサカ。ププビレッジにもその名前が知れ渡っている。
めちゃグルメ 食材大百科
食材を取り扱った百科本。表紙に書かれた英名は『THE TERRIFIC GOURMET FOOD MATERIAL ENCYCLOPEDIA』で、著者はコックオオサカ。ゼボンといった幻の食材についても記載されている。
第11話でナイトメア社から食材選びの参考程度にとデデデの下へ送られた。この時カービィの始末に利用できると考えたデデデは、ゼボンのイラストの上からカービィの絵を貼り付け、困窮するカワサキの傍へ忍ばせることで料理させてしまおうと目論んだ。
ゼボン
上記の食材大百科にて名前と写真のみ登場。オオサカですら食したことの無い宇宙一の珍味としても知られ、このゼボンを使って料理することは全ての料理人の憧れと言われている。
元は『星のカービィ3』に登場するキャラクターだが、このアニメでは前述の通り滅多に手に入らないレアな食材として有名で、アニメの最後まで姿を現すことはなかった。
パピー・ポッティと愚者の石
第38話で登場し、村中で大流行を巻き起こした小説。著者はローリン。
チャンネルDDDの視聴率を0%に落ち込ませた原因。デデデも興味を惹かれて読もうとしたが、字の読めない悔しさから言論統制の名の下に全ての本を燃やしてしまう(書かず読まず持ち込まずの「非書く三原則」)。しかし自分用の一冊だけは確保しており、ナイトメア社を通じて呼び出したローリン(魔獣が化けた偽者)に読んでもらおうとした。この一冊は、後に本物のローリンに直筆のサインを入れられた。
宝剣ギャラクシア
声 - 長嶝高士 
メタナイト卿が持つ剣。5万年前に光の種族フォトロンが鍛造した剣で自らの意識を持つ知性体。最強の騎士が持ってこそ本来の力を発揮する。逆に力の足りないものはギャラクシアに放電(つまり拒絶)され、長く持つと命に関わる。
銀河大戦時にナイトメアの魔獣キリサキンによって奪われ、メタナイト卿とガールードが取り戻しに向かった。劇中で拒絶されなかったのはメタナイト卿とカービィの二者だけである。カービィがギャラクシアを吸い込むと、最初からギャラクシアを持った特殊なソードカービィに変身する(第26話)。
カワサキホットスペシャル
ムッシュ・ゴーンとの激辛戦争の際に、カービィだけがどんなに辛い料理も平然として食べることに対して密かに憤りを感じたカワサキが、研究を重ねた末に生み出した超激辛カレー。
カワサキが味見でフォークの先端につけて一舐めしただけで人体発火を起こし、上記の通り辛い料理を食べても平然としていたカービィでさえ食べた途端に「辛い」と感じて火を吹き(この時カワサキは非常に喜んでいた)、これを一口食べたデデデとエスカルゴンは身体が燃え上がり程無く消し炭になった[注 1]
ゲーム版の第1作目『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズX』でもアイテムとして食べると口から火を吹く「激辛カレーライス」が存在する。
チョコカプセル
第52話で登場した食玩。チョコエッグのような形状の菓子の中におまけのフィギュアが隠されている。
上記のチョコエッグとフィギュアはタゴとガングの店それぞれの商品であり、売れ行きが悪く不法投棄されようとしていたが、フームの提案によってこれらを合体したチョコカプセルとして生まれ変わった。中身が銀河戦士団の下級兵士(いわゆるハズレ)や有名な戦士(オーサー卿、メタナイト卿、ヤミカゲなど)のフィギュアだった事もあり、子供から大人まで熱中するヒットを巻き起こした。過熱ぶりにデデデまで踊らされ、超レアなメタナイト卿フィギュアをホッヘから盗んで牢に入れられた。これに懲りたデデデの仕込みで第2弾と称した新シリーズが発売されたが、こちらは「チョコは不味い」「中身がザコフィギュアのみ」「月の光を浴びると魔獣になって暴れだす」という酷い代物であり、月の光を浴びて大量のザコフィギュアが魔獣になり暴れ出し、村中が大パニックとなった。
フィルムチップ
ナックルジョーの父親が万が一の時に備え、自分のペンダントに忍ばせたもの。中身はブースター(後述)の設計図で、使用者のパワーをおよそ100倍近くまで引き出すという代物だが、スイッチ代わりとして特別な宝石(父親の形見のペンダント)を必要とする。
所持者であるジョーは、第65話までフィルムチップの存在を知らなかった。それに対し、劇中でパワードマッシャーの襲来にある程度感づいていたメタナイト卿は、欲に駆られたデデデ達をあえて利用することで腕輪型のブースターを作らせ、パワードマッシャーの脅威に立ち向かうジョーに託した。戦闘終了後、ブースターにはめ込まれていたペンダントは粉々に崩れた。
ブースター
上記のフィルムチップに隠された設計図を元に、エスカルゴンが設計・開発したエネルギー増幅装置。効果は前述したとおりだが、違う宝石をはめ込み攻撃しようとしても拒絶反応を起こし、宝石が消滅してしまう(劇中では事実上、エスカルゴンのへそくりを無下に扱う形となった)。しかしいざ効果を発揮したときのパワーは莫大なもので、パワードマッシャーの超強力な光線兵器とは互角のパワーを誇る。
逆切れモーションキャプチャー
第89話に登場。
オワルト・デゼニーに化けた魔獣アニゲーが、モーションキャプチャでCGアニメを作る為にカービィとデデデに取り付けたマーカー。その実体は取り付けた相手を自在に操る為の装置であり、アニゲーによって「デデデが一方的にカービィを痛めつける」ように操られた。操る際はコントローラーを使用する。強い衝撃を与えると外れ、カービィが吸い込むことによってスパークをコピーした。

ホーリーナイトメア社の商品・特注品[編集]

「乗り物」のデデデカー、「薬品」のボルケーノンのように、いずれかのカテゴリと重複するものは省略する。上記の魔獣カタログ、枕、食材百科、携帯電話は料金が掛からず一切無償で提供された物品のため、こちらも省く。

デデデ大王貯金箱
第50話でデデデがナイトメア社に特注、村人全員に配ったデデデ型の貯金箱人形。デデデと行動がシンクロしており、遠隔操作で言葉をしゃべらせて睡眠中の村人達に暗示を吹き込むことができる反面、貯金箱に加えられた攻撃がデデデにも作用してしまう欠陥を持つ。人形自体はスカであり、コピー出来ない。
元々は睡眠中の村人達に暗示を吹き込み、人形の中に貯金させ(目が覚めた後も、村人達は自分の財布から出した事に気がついていない)、デデデが設立した銀行に貯金箱人形のお金を預金させ、私腹を肥やすという計画だったが、上記の欠陥発覚後に全ての人形を回収したことで必然的に暗示が解けてしまい目論みは失敗、やけくそになったデデデは残り一体だけカービィの手元にある事を知るや否や、人形とのシンクロを利用し、辺り構わず適当な攻撃を繰り出しカービィを倒そうとするが、カービィに吸い込まれて返り討ちに遭い、宇宙空間らしき場所に放り出されるというオチがつけられた[注 2]
ジャンクフード
第61話でデデデが注文したポテトチップス。味を良くする代わりに限りなく太らせ、更に強い依存性を有する食品添加物「デブリチン」が含まれている。
当初はこれをカービィを与え、過剰に太らせるという計画をカスタマーがデデデに提案していたが、そのことをすっかり忘れた当人はテレビを見ながら食べるおやつ用としてワドルディの制止を聞かず手をつけたため、結果的にカービィだけでなくデデデまで一緒に太り[注 3]禁断症状に苦しむ事となったが、カービィはマッチョサンによる止めの攻撃でデブリチンが入ったポテトチップスを吐き出した事で元に戻り、デデデはマイクカービィの歌で城が崩壊した後、元の体型に戻った。
味も様々な種類があり、作中では「激辛キムチ」「うすしお」「ガーリック」の3つの味が登場している。
マイクロナイザー
第63話で登場した光線銃。対象者をナノサイズにまで小型化させる。
馬鹿は風邪をひかない」と揶揄されて激怒し、風邪ウイルス魔獣を購入してまで風邪をひいたデデデが、やはり風邪は辛いから治したいという身勝手な理由で注文。カービィを体内に送り込み風邪ウイルス魔獣と戦わせたものの、根本的な解決には至らなかった。
美術品
第77話で登場。美術館を建設したデデデがナイトメア社から注文しようとした物だが、あまりにも高額のためレンタル品として借りることになった。
彫刻や絵画はダ・ヴィンチの「モナリザ」、「ミロのヴィーナス」、ロダンの「考える人」、エドヴァルド・ムンクの「ムンクの叫び」など、いずれも地球上の有名な芸術家によって生み出された名作に酷似したものがほとんどである。あくまで異星人(エスカルゴン曰く「どこぞのエイリアン」)によって作られた。
後からデデデが呼び出したペイントローラーの落書き被害に遭い、最終的に全ての美術品が木っ端微塵に吹き飛んだ。
学校キット
ナイトメア社の商品の一つ。第83話では「学校セット」だった。建物のほか、教科書黒板に椅子といった学用品から給食に使う配膳台まで、一般的な小学校に欠かせない物が一通り揃っている。キット以外にも付属品として教師用の帽子(魔獣キョウシー。第58話)、パンチョ率いる優秀生徒3人組(実際は不良魔獣。第67話)が付いてくる。
躾のなっていない(デデデ談)子供達を教育(洗脳)すべく、第58話・第67話・第83話で度々デデデが注文、このうち第83話は「学校だけで良い」とデデデが自ら申し出たものの、ナイトメア社から契約魔獣のチップが教師として派遣される形となった。いずれもカービィが魔獣を倒した時の爆発に巻き込まれ、全壊している。
動力パーツ
第78話に登場。エスカルゴン・ロボIIを作るためにエスカルゴンが注文したハート型の機械パーツ。正式名称は「超高性能形状記憶変幻自在ナノテク超合金メカ」。強い電気刺激で起動する。
単なる心臓部分の役目を果たすだけではなく、組み込んだロボットの外装を瞬時に形成し、あらゆる機能を向上させて優しい心を持たせることができるが、同時に緑と赤のスイッチも形成されるが、緑のスイッチを押すと心を失った戦闘マシンに変形し、そして絶対に押してはならない赤のスイッチを押してしまうと、元の人格が消えた完全な魔獣と化す。
超合金ヘビメタシェル 甲殻機動スーツ
第88話に登場。デデデがエスカルゴンの殻を弁償すべく注文したもの。重量だが超合金の名が付くとおり非常に頑丈で、デデデのハンマーを喰らったぐらいではビクともしない。装着した者を魔獣に変えてしまう恐ろしい機能を搭載しており、これを着たエスカルゴンは次第に様子がおかしくなり、魔獣マイマイゴンに変貌した。
最終的には、マイマイゴンがカービィに敗北した際に真っ二つに割れた。

機関・組織[編集]

ホーリーナイトメア社
銀河大戦の終戦後、闇の帝王ナイトメアが設立した大企業[注 4]株式会社である(第93話)。「企業帝国」の異名を持ち、同系統の会社で「ホーリーナイトメア・トイズ」や「ナイトメアツーリスト」が存在する。
主に魔獣販売が中心で、客との商談はカスタマーサービスが担当する。魔獣はナイトメア要塞(後述)で養成したもの売り、通販形式で宇宙中に拡散させ、ついでに金儲けも行うことが目的。魔獣の値段は個体によって異なるがだいたい数百万デデン-数千万デデン。だが商品は魔獣だけに限らず、学校キットや薬品も取り扱う。また商品販売に限らず、要求に合わせた人材派遣サービスを行ったり(大半は魔獣が化けている)、テレビ放映を行う。
チャンネルDDD
第6話でデデデ城の地下に開局したプププランドの国営テレビ局。映画は放送されていない[注 5]
銀河戦士団
星の戦士達がナイトメアの宇宙の支配に対抗するために結成された組織。ナイトメアの怒りを買うほどに抵抗をするが、ナイトメアが無尽蔵に魔獣を送り込んできたためにほぼ全滅する。その後はメタナイト卿やオーサー卿などの残党が密かに打倒ナイトメアの機会をうかがっていた。
デデデ帝国銀行
デデデ大王が第50話で設立した銀行。村人達がデデデ大王貯金箱で貯めたお金をこの銀行に預金させてそのお金を自分が使う予定だったが、欠陥が発覚して回収したことにより村人達への洗脳が解け、預金は全て卸されてしまい倒産した。預けても利子は付かないが、貯金通帳作成は無料で特典にデデデ大王のプロマイド、バッジ、ティッシュ、メモ帳などが貰えるというものであった。
デデデ帝国大学附属小学校
第58話で初登場。デデデ大王が子供たちを洗脳するために造った学校。帝国大学附属とあるが実際にはププビレッジに大学はない。
フームを安心させるために教師は皆村人の中から選出されたが、教壇に立つと教師役の村人が凶暴な性格に変わる。魔獣キョウシーが教師の帽子に化けており、それをかぶった教師役の村人を操っていた。それを見抜いたフームがカービィに戦いを挑ませるが、その影響で校舎が大爆発、わずか2日で廃校となった。その後2回建て直しが行われたが、いずれも数日で魔獣が送り込まれ、魔獣との戦いの末に校舎が爆散し、廃校になった。毎回校舎が爆破されるとデデデの顔を模した鐘が飛んでいくシーンがある。
そもそもはププビレッジに教育機関そのものが存在しない事に端を発していた。普段はフームが教師代わりに青空教室を開き、子供たちの教育に当たっている。
デデデロイヤルカントリークラブ
デデデ大王が建設を目論む巨大ゴルフ場。
初めて登場したのは第5話。この時はウィスピーを騙し討ちして森ごと全面伐採したが、カービィが飲み込んでいた命のリンゴからウィスピーが蘇った事で失敗に終わる。それ以降もデデデは諦めず、ウィスピーの優しさにつけ込む、親友アコルの森へ場所を変える、エコツアーを乗っ取り下見をする等、手を変え品を変えてゴルフ場建設を目指した。しかしこれら全ては、カービィ達の活躍で未然に防がれた。
ロイヤル・アカデデデミー・オブ・アーツ
第77話で登場。デデデが村人達の描いた絵を台無しにした償いとして建設された。建物自体は簡素な組み立て式であり、フームには「見た目だけ立派で中身のない箱物」と酷評される。当初は村人たちの絵を飾るのが目的であったが、それらを飾るには勿体無いという理由でナイトメア社から注文した有名な美術品を飾った。最後はカービィとペイントローラーの戦いによって崩壊した。

天体[編集]

ポップスター
カービィやデデデ大王たちの住む惑星。ゲーム版では黄色い星に色とりどりのリングがかけられた形をしていたが、アニメ版では地表付近のみの登場。第48話で観光客が登場したり第57話におけるフームの「食糧不足で困っている国もある」といった旨の台詞などから、プププランド以外にも国が存在する事が分かっている(エスカルゴンも元はプププランドの住人ではなく外国の住人である)。
ピピ惑星
第21話にて名前のみ登場。国家元首はローナ王女。宇宙船を作ることができ、かつ惑星間を自由に移動できるほどの科学技術を持つ。
妖星ゲラス(ようせいゲラス)
超巨大な小惑星。表面は赤いガスやマグマで煮えたぎっている。
第41話・第42話にかけて登場し、ポップスターへ接近した。作中の描写を見る限りでは、ナイトメア社の干渉によってゲラスの本来の軌道が逸れたようである。最接近時には火山噴火、暴風などの天変地異を引き起こした。あわやプププランドに衝突しかけたが、最後はカービィ、フーム達の起死回生の作戦によって軌道が再び逸れ、辛うじて衝突は免れた。
惑星ハワイ
第64話にて名前のみ登場。モニターに表示されていたイラストでは、現実のリゾート地に似ている。
謎の惑星
第65話冒頭の舞台。表面が赤く光っており、妖星ゲラスと酷似している。主な場所としては廃墟と化した城しか確認されていないが、戦闘シーンでは町並みのような景色が映っている。
ナックルジョーはこの城でパワードマッシャー率いる魔獣軍団と死闘を繰り広げた。城の中にナックルジョーが脱出に用いたデリバリーシステムが残っている。
カワサキ星、ナゴヤ星
それぞれコックカワサキとコックナゴヤの出身地で、第86話において名前のみ登場。コックナゴヤの弁によれば、「カワサキ星」は「寂れた工業地帯の田舎」で、「ナゴヤ星」は「100m道路金のシャチホコを有する歴史ある都」だという。

その他[編集]

星の戦士
侵略者から星を守護する戦士達の総称。第3話におけるカブーの話(そのカブーもメタナイトから聞いたらしいが)によると、カービィと同様にナイトメアによって魔獣として生み出されたが、正義の心を持っていたため反抗した者たちを起源としているのだという。この星の戦士達で構成された組織が銀河戦士団である。
フォトロン族
数万年前に宝剣ギャラクシアを鍛造した光の種族。劇中では人の形をした炎の塊というイメージで描かれた。
銀河大戦
太古の昔に起こった、全宇宙を支配しようとした闇の帝王ホーリーナイトメアと、自由を愛し正義を志す星の戦士達が結成した銀河戦士団との大戦争。長きにわたる戦いの結果は、無尽蔵に魔獣を送り込むナイトメアの圧勝に終わり、銀河戦士団は壊滅に追い込まれた。
プププグランプリレース
第35・36話で開催された、プププランド初の自動車レース。ププビレッジの大通り・森・牧場・荒れ地を経由するコースを12周する。カービィ(トッコリが同乗)・デデデ大王とエスカルゴン・フームとブン・村長夫妻・メタナイト卿の5台で争われた。優勝は村長夫妻、続いてカービィ、ブンの順にゴールした。デデデ大王とメタナイト卿はマシン破損により途中リタイヤ。また、デデデ大王が選手を妨害(ハンマーで叩き潰す、まきびしをばら撒く等)、ピットクルーが別の選手のピットを行う(カービィの方はホッへ達がクルーを務めていたが、メタナイト卿の策略によってソードナイトとブレイドナイトが代わりにピットを務めた)、カービィが宇宙艇を降りてホイールで走行する等はルール違反になっていない。

作品の舞台[編集]

「星のカービィ」に登場する主な場所を挙げる。

プププランド
デデデ大王が支配する国。海や山など自然が豊かで唯一の集落がププビレッジという非常に小さな国。それ故、カスタマーからはド田舎といわれることもある。住民の大半はキャピイ族とワドルディ族。大昔には古代プププ文明が栄えたと言う。上空から地表を見ると半島のような形をしている事が分かるが、ゲラスが接近した際の天変地異や、ギラウエア火山の度重なる噴火、デスタライヤーによる大規模な破壊活動の影響か、話によって地形が大きく異なっている。
ププビレッジ
プププランド、デデデ大王の城の近くにある村。キャピイ族が居住。村の中央にはシンボルとなる大きな木がある。警察署、レストラン、コンビニ、おもちゃ屋、本屋、郵便局、ガソリンスタンド、肉屋(第59話のみ)などがある。宿泊施設は無く、コックオオサカや観光客など作中で村に滞在した人物は基本的にデデデ城に泊まっていた。一度デデデ城にいたすべてのワドルディが村へ流れ込んだために人口が急激に増え、食品の売り上げが爆発的に上がった(フーム曰く「ワドルディ景気」)。また様々な地方から人々が流入してきているようで(第13話)、住んでいる種族はほぼキャピィ族のみであっても出身地は各々違うようである。人口は話によって大きく変動する。デデデの悪巧みや魔獣たちの暴走によく巻き込まれ村の家々や、時には村全体が損壊や壊滅の被害に遭うが次の回にはすっかり元通りになっている。
カービィの家
村外れの丘にある。カマクラ型で中には暖炉、テレビ、ベッド、蛍光灯などが整っている。トッコリが不法占拠していることが多い。その間カービィは隣接する木に造られたトッコリの巣穴で寝る(トッコリは、カービィの方が巣を不法占拠していると主張している)。後述のデデデ城のように魔獣により壊れる場合もあるが、次の回には元通りになっている。
レストランカワサキ
コックカワサキが営む、ププビレッジ唯一の飲食店[注 6]。当初は大勢の客で賑わっていたが、カワサキが料理下手という設定が定着してからは閑古鳥が鳴くようになった。彼の友人であるフーム達もこの店で食事を取る事は頑なに拒むほどで、喜んで食べるのはカービィ位のもの(カービィにとっては不味かろうが料理に変わりは無い為。但し、度を越して不味いものは例外)。ただし、回によっては村の住人達が普通に食事をしている事も多い。デデデの悪巧みによって度々騒動に巻き込まれ、また、師匠オオサカや兄弟弟子ナゴヤの訪問で閉店の危機に晒される事もある。
73話では外食産業で儲けようと考えたデデデの援助によって回転寿司に改装された。寿司自体はロボットが握るので味に問題は無く、初日こそ大盛況だったが翌日以降は住民達が財布を気にするようになった為に廃れ、翌週からは元に戻った。68話では出前サービスを始め、一時は繁盛したが出前が届かない(届けに行ったカービィが食欲と自制心で板挟みになり途中で立ち往生してしまった為)事に怒ったデデデによる裏工作によって誰も注文しなくなった。しかし72話で村長が出前の注文をしている為、サービス自体は続けている模様。
猫の目灯台
村から離れた海沿いにある青い灯台で、その名の通りレンズ部分が猫の目のような形をしている。48話にて観光ツアーで訪れた。88話などにも登場している。海の生物が魅力らしく、カインが現れる事もある。
ギラウエア火山
プププランド唯一の活火山。ブンとボルン署長が落ちそうになる上、デデデが魔獣「ファイアーゼリー」を投げ込んで観光客達が襲われたりもした。ペンギー軍団が攻め込んできたときはデデデとカービィの連携プレイによって噴火させることで一役買った。名前はキラウエア火山から。
ウィスピーウッズの森
森の王者ウィスピーウッズが住む森。木々が生い茂っておりウィスピーウッズの所まで行くことが出来るものは限られている。
東の森
樹齢800年以上の大木、アコルが住んでいる森。近くには大きな滝がある。リックやクー、ポン、コン、ヌラフ、ネリーなど「3」で登場したキャラクターなどがアコルを住処にしている。
ナイトメア要塞
ホーリーナイトメア社の本社にして超巨大な機械惑星。プププランドから900光年離れたところに存在しており、生み出した魔獣を宇宙中に拡散させて宇宙を支配しようとしている。本作で最も巨大な建造物であり、ププビレッジを覆い隠したデスタライヤーも要塞の前にはゴマ粒程度である。
要塞の守りは堅く、デスタライヤーを多数配備しており、レーザー対空砲も充実している。しかし内部の警備は手薄で、一度同社を裏切ったナックルジョー、ギャラクシア奪還を目論むナイトメアに加担していたシリカや銀河戦士団の生き残り達の逆襲を受けデスタライヤーを奪取された。
内部は通路一つをとっても広大であり、宇宙船以外で要塞内を移動するには各所に設けられたレール式のリフトを使う必要がある。主な施設・場所としては、巨大なモニターのある司令室、デリバリーシステムの部屋、悪夢の生まれる場所、魔獣養成学校などがある。司令室が要塞の主たる核となっているらしく、メタナイト卿たちが潜入した後、カワサキらが仕掛けた時限爆弾の爆発により要塞は消滅した。
デデデ城
デデデ大王の城。ププビレッジの村外れにある山の上に建つ。一見古城のような厳かな外見をしている。消火装置や自動シャッター、エレベーターなど現代設備も投入されている。デデデの趣味が反映された城で、いたるところに小さなデデデ大王の像やレリーフが設置され、地下牢には骸骨が横たわっている(ただしこの骸骨は雰囲気を盛り上げるための作り物である)。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 次の回では、何事も無かったかの様に登場している。
  2. ^ デデデ本人は次の話で何事も無かったかのように登場している。
  3. ^ デデデを診察したヤブイ曰く「生きているのが不思議だ」「まだまだ太り続ける」という状態であった。
  4. ^ 星のカービィシリーズにおいて大企業と称される敵対組織は、後に『星のカービィ ロボボプラネット』のハルトマンワークスカンパニーが登場している
  5. ^ 61話でのエスカルゴンの発言より。
  6. ^ 17話では他にも飲食店がある事を示唆する台詞があったが、29話ではエスカルゴンが「他に店がない」と発言しており、唯一の飲食店という設定となった。事実、29話のレストラン・ゴーンを除けば作中で他の飲食店は一切登場していない。

出典[編集]

  1. ^ 星のカービィ20周年記念で刊行された星のカービィプププ大全のアニメ資料による